タイヤ設計が9倍速に——AIが45分の計算を5分に短縮
タイヤの設計って、実はとても複雑な計算の世界なんです。新しいタイヤを作るとき、形や素材がどう変形するか予測するのに、これまで45分かかっていました。でも今、その時間が9分の1に短縮される——そんな魔法が起きています。
✦ 何が起きたの?
住友ゴムと富士通が手を組んで、AIサロゲートモデルという新しい予測の仕組みを作りました。これは、タイヤの変形挙動(どんなふうに形が変わるか)を、AIが高速で予測してくれるツールです。従来は複雑な数学モデル(FEM解析)で時間をかけて計算していたのですが、AIを使うことで約45分かかっていた計算が、なんと約5分に短縮できました。しかも、約60万要素という非常に細かいレベルでの解析も実現。つまり、より精密で複雑な設計検討が、これまでより素早くできるようになったんです。
✦ ここが魔法みたい
この仕組みの素晴らしさは、単なる「時間短縮」じゃないんです。想像してみてください。これまでなら、設計者たちは一つのアイデアを試すのに45分待つ必要がありました。でも今なら、5分で結果が出る。つまり、設計者は次々と新しいアイデアを試せるようになります。
- スピードの魔法——45分が5分になることで、1日に何度も試行錯誤ができるように。未来のタイヤは、より洗練された形へと進化していく
- 精密さの魔法——細かい計算(60万要素)ができるということは、より正確な予測が可能。設計者の「こんなタイヤはどう?」という想像が、すぐに検証できる
- 創造性の解放——待ち時間が減ることで、人間の創意工夫がもっと活躍する。AIは設計者の相棒になるんです
✦ 私たちの日常はどう変わる?
私たちがふだん乗っている車のタイヤ。その設計がより素早く、より丁寧に行われるようになります。新しい道路の状況に合わせたタイヤ、より長持ちするタイヤ、環境にやさしいタイヤ——こうした新しいタイヤが、より早く私たちの手に届くようになるかもしれません。また、このAIサロゲートモデルの考え方は、タイヤに限りません。自動車のほかの部品、飛行機、建物、橋など、あらゆる「ものづくり」の現場で応用される可能性があります。未来の製品は、こうした高速な試行錯誤を通じて、もっと賢く、もっと安全に、もっと美しく進化していくんです。
✦ おわりに
未来の「ものづくり」は、人間とAIが手を握る世界。45分を5分に変える——その小さな短縮が、実は大きな創造の扉を開くんです。
出典:ITmedia AI+
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